【亜州ビジネス編集部】国家安全部は28日、外国情報機関が「調査やコンサルティング活動」を装い、中国の機密情報の窃取を企んでいるとして警戒を呼びかける内容の短編動画を公表した。台湾の中央通信社が同日伝えた。
　短編動画中で外国コンサルティング会社は、中国企業に海外上場を手助けすると持ちかけ、関係者から機密情報を聞き出す、必要な範囲を超える調査を行う、製品を写真に撮るなどの手段で国家機密を含む重要情報を入手しているとした。
　短編動画の中で、国家安全部は民生関連の情報でも蓄積して分析すると、中国経済情勢や軍事など重要状況の把握が可能だと指摘。外国情報機関の重要な目標であり、これらの情報が把握されれば、国家の安全に危害を加える可能性があると警告している。
　同部はさらに、外国の調査・コンサルティング企業は、表面は正常な調査活動に見えて、実際はビジネス上の秘密を違法に取得し、中国が優位に立つ産業を押さえつける黒幕だとも表現している。
　同部はその上で、国家の安全は各人の責任であるとして、「国家の安全に危害を加える疑わしい状況」を知った場合、ただちに通報するよう呼びかけた。



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