【亜州ビジネス編集部】中国の自動車輸入が低調に推移している。今年1～4月の海外輸入実績は、前年同期比7.6％減の概算20万8000台に落ち込んだ。輸入額も17.1％減の832億8000万人民元（約1兆7900億円）規模にまで縮小している。業界団体の中国汽車流通協会（CADA）がこのほど報告した。
　輸入自動車の販売も苦戦している。1～4月の販売は、8.6％減の21万7800台に縮んだ。在庫水準は販売5.5カ月分相当に拡大し、過去最高（＝最悪）を更新している。
　一方、販売台数上位の10ブランドでは、レクサス（5万5284台）、アウディ（1万9649台）、トヨタ（1万936台）、MINI（5992台）がプラス成長を達成した。半面、メルセデス・ベンツ（4万3402台）、ポルシェ（1万7657台）、ジャガーランドローバー（1万5810台）、ボルボ（6306台）、フォルクスワーゲン（2141台）はマイナス成長を余儀なくされている。
　通関時の輸入自動車価格は、足元でやや低下した。1台当たりの平均が2023年通年の41万5700人民元から今年は40万400人民元に3.7％下向いている。


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