【亜州ビジネス編集部】北京市疾病対策予防センターはこのほど、全国各地の病院で児童を中心に細菌性のマイコプラズマ肺炎の患者が多発しているとして注意を呼びかけた。共産党機関紙の人民日報も11日、北京や重慶、上海、河南の病院で9月以降、同肺炎の子ども患者が明らかに増えていると報じた。
　専門家によると、マイコプラズマ肺炎は3～5年周期で流行を繰り返しており、今年は「流行の年」である可能性が高い。9月以降、ピーク状態が続いているという。
　四川省内の各病院では、9月に入り呼吸器系感染症の患者が前月比で急増している状況だ。浙江省杭州市臨平区の中西結合病院小児科では最近、1日に100～200人、多い時は300人を診察。9月初旬から子どもの患者が増え、大部分がマイコプラズマ肺炎だという。
　上海仁済病院小児科の劉茂松・医師は「まだピークは来ていない」と述べ、感染はさらに拡大するとの見方を示した。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。