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  ニュース     2024/02/02 09:29

中国:NEV各社の1月販売は前月比で減少、供給過剰リスクの指摘も 無料記事

 比亜迪(BYD:1211/HK)など、香港マーケットに上場する新エネルギー自動車(NEV)メーカーが今年1月の販売データを発表した。いずれも前年同月比でプラス成長を確保したものの、前月比では軒並み減少。市場関係者の間では、NEV供給過剰リスクの高まりを指摘する声も上がっている。香港メディアの信報が2日伝えた。
 信報のまとめによると、各社のNEV販売状況は次の通りだ。
◆BYD:20万1493台 前年同月比33.1%増 前月比40.9%減
◆理想汽車(リ・オート:2015/HK):3万1165台 前年同月比105.8%増 前月比38.1%減
◆吉利汽車(175/HK)傘下の「極コク(ZEEKR)」:1万2537台 前年同月比302.3%増 前月比7.0%減
◆浙江零ホウ科技(9863/HK):1万2277台 前年同月比977.9%増 前月比34.1%減
◆蔚来集団(NIO:9866/HK):1万55台 前年同月比18.2%増 前月比44.2%減
◆小鵬汽車(エックスポン:9868/HK):8250台 前年同月比58.1%増 前月比59.0%減
 うちBYDは前年同月比では高い伸びを維持したものの、販売台数は直近11カ月で最少となっている。また、新興勢では理想が3万台超と他者を圧倒しているが、前月比では4割近い落ち込みとなった。このほか、蔚来は前年同月比で見ても18.2%増と、他社の伸びを大きくアンダーパフォームしている。
 大和は先ごろ発表したリポートで、欧米の保護主義的な措置により、中国NEV市場で供給過剰リスクが高まっていると指摘。中国政府が近く、国内のNEV生産能力拡大を制限する可能性があるが、これは大手メーカーにとって、かえってポジティブなニュースになるとの見方を示した。


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