【亜州ビジネス編集部】リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業（ガンフェン・リチウム：1772/HK）は26日、重慶長安汽車（200625/SZ）と業務提携すると発表した。固体電池（半固体電池）の研究開発で共同出資することを前提に、バッテリー産業における全面的な協力関係を構築する方針。リチウム資源の開発、リチウム電池の研究開発・製造、廃棄電池のリサイクルなどを巡り、長期的な戦略的提携関係を結ぶことで覚書を交わしている。

　より詳細な提携内容については、今後さらに協議を進める予定だ。協議に進展があれば、改めて情報を開示する方針としている。

　江西省新余市を拠点とするガンフェンは、自動車や電子機器などに使用されるリチウム製品を生産している。祖業はリチウム化合物・金属の生産だが、現在は川上のリチウム資源開発から川下のリチウム電池製造・回収まで事業の垂直統合化を実現。川上事業では、中国（青海省、江西省）のほか、オーストラリア、アルゼンチン、アイルランドでリチウム鉱山を保有する。川下事業では、電気自動車やスマホなど用のリチウム電池を製造。主要顧客は韓国LG化学、サムスン電子、米テスラなど。LG化学、サムスンは大株主でもある。


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