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  ニュース     2024/01/19 12:28

中国:産ロボ導入が加速、2011~20年引き渡し年平均27%増 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】生産の自動化に向け、中国企業が産業用ロボットの導入を加速させている。2011~20年にかけて、中国における産業用ロボットの引き渡し数は年平均27%のペースで増加し、世界平均(12%)を大きく上回る伸びとなった。労働者の高齢化と生産コストの上昇に対応するため、一段の導入拡大が見込まれている。参考消息が18日付で伝えた。
 国際ロボット連盟(IFR)によると、中国の産業用ロボットの設置台数は22年に29万台を超えた。日本の6倍、米国の7倍、ドイツの12倍、フランスの40倍という規模だ。23年に世界で新たに導入された産業用ロボットのうち、中国が半数以上を占めた。
 中国の工場では現在、150万台以上の産業用ロボットが稼働。産業別では、電子・電気が最多で、全体の3分の1を占める。2位は自動車業界だ。
 今後の成長余地も大きい。中国のロボット密度(労働者1万人当たりの稼働台数)は依然として日本、韓国、ドイツを大きく下回っている状況だ。また、政策面での支援も期待される状況。専門家は「中国は産業用ロボットを半導体と同様に、今後の先端産業のための重要技術と位置づけている」と指摘している。


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