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  ニュース     2024/02/20 10:18

BYD価格攻勢、「ガソリン車より安いNEV」打ち出す 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】旧暦の新年を迎え、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が価格攻勢を強めている。同社は19日、プラグインハイブリッド車(PHEV)セダン「秦PLUS DM-i 栄耀版」を発表。最廉価グレードで価格を7万9800人民元(約170万円)とすることを明らかにした。これは従来版を2万人民元下回る水準で、実質的に2割の値下げを行った格好だ。信報など複数メディアが20日伝えた。
 BYDは併せて、電気自動車(EV)セダン「秦PLUS EV 栄耀版」も発表。最廉価グレードで価格を10万9800人民元とした。BYDは「微博(ウェイボ)」の公式アカウントで、「電比油低(ガソリン車より安い電動車)」と宣伝。市場では、一部の合弁ガソリン車をターゲットにしたものと指摘されている。BYDは昨年時点では、「油電同価(ガソリン車と電動車が同じ価格)」をテーマに価格戦略を展開していたが、今年はこれをさらに進化させた形だ。
 一方、上海汽車集団(600104/SH)、五菱汽車、ゼネラルモーターズ(GM)の合弁ブランドである上汽通用五菱も19日、「微博」の公式アカウント上で「五菱星光」の一部モデルを値下げすると発表。6000人民元値下げし、9万9800人民元とすることを明らかにした。現地メディアによると、これはレンジエクステンダーEVが「9万人民元」時代に入ったことを意味するという。上汽通用五菱は値下げに関する投稿の中で「比亜迪降価(BYD値下げ)」というハッシュタグを付けており、BYDに直接“宣戦布告”している。


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