【亜州ビジネス編集部】中国で近年、「都会から故郷へ」という従来の春節大移動に変化が見られるようになった。「反向春運」（逆春運）と呼ばれるもので、子どものいる都会に親が出向き、家族団らんを過ごすというものだ。中国政府系メディアが7日付で伝えた。

　これらの親は主に、四川、河北、湖北、湖南などの省から都会へと移動。子どもが働く北京や西安、天津、成都、広州、上海、南京、深セン、長沙などの一、二線都市に出向くのだという。

　大学生の春節移動についても、今年は「オフピーク移動」を利用する人が増えているようだ。ある旅行予約サイトの調査によると、会員の大学生のうち3割超が春節連休の過ごし方として、まずは旅行に行ってから帰省するという形を選択しているという。

　こうした新たなトレンドも含めて、「春節に帰省しない人」や「春節を勤務先の都会で過ごす人」は毎年増加している。直近の調べによると、全国2000カ所以上の重点産業団地では、今年の春節期間に就業者数が前年比で5.8％増加する見込み。中でも増加が顕著な業界として、食品・家具製造の6.6％増、自動車・電機の6％増などが挙げられている。


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