【亜州ビジネス編集部】香港政府統計処は20日、2023年末の人口が速報値で750万3100人となり、1年前と比べて3万5000人（0.4％）増加したと報告した。人口増は2年連続。ただ、過去最多となった19年末（752万800人）との比較ではまだ一定の開きがある。
　香港は20年以降に移民の増加などで人口減に直面していたが、22年には再び増加に転じた。政府報道官によると、23年は新型コロナウイルス流行期間に海外にいた香港住民が帰還したほか、永住権を獲得した住民の流入、各種人材プログラムを通じた人口流入が増加した。
　23年の死亡数は5万4400人、出生数は3万3200人で、2万1200人の自然減。一方、人の移動によって5万1700人の純増となった。うち「単程証（※）」取得者の流入が4万800人となっている。
　香港政府は23年8月の時点で、域内人口が46年に800万人を突破すると予測している。ただ同時に、高齢化が進行する見込み。65歳以上の高齢者人口は同年に21年比で倍増し、構成比は20→36％に拡大するとみている。つまり香港は46年の時点で「3人に1人超が高齢者」の時代を迎えそうだ。

※単程証とは、香港人の中国本土の配偶者や中国本土で生まれた子どもを呼び寄せる移民制度


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