【亜州ビジネス編集部】空港でのチェックイン手続きの直前に手持ちのチケットを解約し、値下がりした同一チケットを購入できたとする最近のSNS投稿に対し、航空会社の「やらせ」でないかとの声が上がっている。観光シーズンを前に注目を集めようとする「プロモーション」との見方も広がる状況だ。中国メディアが16日付で伝えた。
　報道によると、話題の人物は6月23日発の上海～三亜往復チケット（大人5枚、子供1枚）を総額1万5000人民元（約32万円）で購入。チケットは中国東方航空のものだ。出発前に3000人民元以上も値下がりしたことを知り、まず値下げ後の価格で新しいチケットを購入。その後、従来のチケットをキャンセルした。キャンセルしたチケット代金は7月5日に全額払い戻しを受けたという。
　この情報がインターネット上に流れると、多くの疑問の声が上がった。「航空会社が全額返金するなんて信じられない」というものや、「キャンセルして得するなんてあり得ない」という内容だ。キャンセルには手数料がかかるため、全額返金されることは考えにくいという。
　業界関係者からも疑問が相次いだ。出発直前にチケット価格が下がることは考えにくく、通常は出発が近づくと価格は上昇すると指摘された。また、同一名義で同一フライトのチケットは通常購入できないとの指摘もある。
　こうしたなか、チケットが売れないための東方航空の宣伝ではないか――といった見方も出ている状況だ。なお、東方航空のカスタマーサービスによると、返金ポリシーは状況に応じて変わるという。


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