ニュース 2024/09/11 11:08
EUが中国製EVの追加関税さらに調整か、上汽や吉利など引き下げ
政策・政治
【亜州ビジネス編集部】中国製の電気自動車(EV)に課す追加関税について、欧州連合(EU)は一段の調整を行うことを検討しているようだ。上海汽車集団(SAIC:600104/SH)で36.3→35.3%、吉利汽車(175/HK)で19.3→18.8%、米テスラ(TSLA/NASDAQ)で9.0→7.8%などと税率を引き下げる見込みという。一方、比亜迪(BYD:1211/HK)は17.0%で維持される見通しだ。香港メディアの信報が11日、複数外電報道をまとめる形で伝えた。
EUの欧州委員会は今年6月、中国政府からの不公平な補助金により、EUのメーカーに経済的な損失を及ぼす恐れがあるとして、中国製EVに追加関税を課す方針を表明した。7月5日付で、従来の10%に上乗せする形で最大37.6%の暫定的な課税を開始している。8月20日には、調査結果を踏まえた最終案を発表し、追加関税を最大36.3%に調整することを発表した。
最終案はEU加盟国による投票などを経て、11月に本格的に導入される見通し。EU加盟国の投票で承認された場合、その後5年間、関税の上乗せが続くことになる。なお、これまでの報道によると、追加関税の是非を巡っては、EU内で意見が対立している状況。先ごろ行われた投票で12カ国が賛成する一方、4カ国が反対、11カ国が棄権したとされる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
EUの欧州委員会は今年6月、中国政府からの不公平な補助金により、EUのメーカーに経済的な損失を及ぼす恐れがあるとして、中国製EVに追加関税を課す方針を表明した。7月5日付で、従来の10%に上乗せする形で最大37.6%の暫定的な課税を開始している。8月20日には、調査結果を踏まえた最終案を発表し、追加関税を最大36.3%に調整することを発表した。
最終案はEU加盟国による投票などを経て、11月に本格的に導入される見通し。EU加盟国の投票で承認された場合、その後5年間、関税の上乗せが続くことになる。なお、これまでの報道によると、追加関税の是非を巡っては、EU内で意見が対立している状況。先ごろ行われた投票で12カ国が賛成する一方、4カ国が反対、11カ国が棄権したとされる。
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