ここ数年で中国で一気に人気が高まったシャインマスカットだが、足元では価格が急落している。生産量が急増したためで、最近では1斤（＝500グラム）当たり10人民元（約200円）以下でも手に入るようになった。「味が落ちた」との声もよく聞かれる。経済日報が25日付で伝えた。

　シャインマスカットは中国に導入された当時、主に雲南省で栽培されていた。1斤当たりの価格は200～300人民元。ただその後、全国的に栽培されるようになったことで生産量が急増した。業界関係者によると、現在はほぼ1年中、途切れることなく供給されるようになったという。

　生産量が増加したことで価格は急落。また、早期収穫を急ぐあまり、品質の低下が目立つようになった。シャインマスカットの栽培では本来、花や果実を間引いて栄養を一定量の果実に集中させることで、十分な糖度を持たせる必要があるが、大規模な栽培によってこうした作業が軽視されるようになった。十分に成熟しないまま、出荷されるケースも多いという。


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