【亜州ビジネス編集部】中国国内で単価最高の宅地「地王」が上海市で再び誕生した。上海土地市場（上海市公共資源交易センター）は25日、静安寺付近に位置する土地（使用権）2区画の売買状況を開示し、静安区静安寺社区の宅地「095-7区画」と商業地「095-9区画」の取引成立を発表。上海静投置新城市更新建設有限公司が総額5億6200万人民元（約115億2000万円）で購入すると報告している。複数の中国メディアが伝えた。

　合計の土地面積は約0.31ヘクタール（3100平方メートル）に上り、うち0.21ヘクタールで容積率144％の宅地は、4億8700万人民元で取引される。建築可能面積1平米当たり約16万1100人民元（約330万円）に達する計算だ。中国最高を更新する。

　これまでの全国最高は、面積1万6666.04平方メートル、建築可能面積3万6665.29平方メートルの徐匯区斜土街道「xh128D-07区画」。上海の小米本部跡地が約半年前の2024年8月7日に、総額48億480万人民元で取引された。建築可能面積1平米当たり13万1045人民元に上る。

　それまでの中国最高は16年まで遡る。融信中国が上海市内の土地を総額110億1000万人民元で高値落札した。建築可能面積1平米当たりの単価は10万人民元に達し、当時の最高を塗り替えた経緯がある。


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