犬や猫などペットの気持ちを読み取れるという「アニマルコミュニケーター」が中国のSNS上で炎上している。犬の女性飼い主が「アニマルコミュニケーター」に騙されたと告発する内容の書き込みをしたためだ。毎日経済新聞が12日付で報じた。

　飼い犬と家族に仲良くなってもらいたいと、この女性はネット上で見つけた「アニマルコミュニケーター」業者に依頼。188人民元（約4100円）を支払ってサービスを受けた。飼い犬の写真を送り、数分後、業者から「犬とコミュニケーションをとった結果」とするリポートが送られてきたという。ただ、この内容がでたらめだったため、「騙された」と感じた。女性がこの出来事をSNSに投稿したところ、「アニマルコミュニケーター」の信頼性を巡る議論が起きたという。

　中国では近年、犬や猫を中心としたペットブームが続いており、ペットの気持ちをもっと知りたいと考える飼い主も増えた。アニマルコミュニケーターは一般にSNSやペットショップなどを通じて依頼者を募集。対象となるペットの写真や少ない情報を得ただけで「ペットの気持ち」を飼い主に伝えることができるとされる。

　料金体系はまちまちだ。サービス時間が30～60分で数十人民元（10人民元＝約218円）から600～700人民元。なかには死んだペットや行方不明のペットに関する依頼もあるという。ペットに関する不安の解消や癒しを求めて利用する人が多く、インターネットやSNSの書き込みの多さから関心の高さがうかがえる。コミュニケーション技術などを教えるというある講座は、3日間の受講料が3万2800人民元と高額だ。


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