【亜州ビジネス編集部】中国でデジタルヒューマンの関連企業が114万4000社に上っている。デジタルヒューマンとは、リアルな外見と自律的な振る舞いを持ち合わせた対話可能な人工知能（AI）アバター。このうち今年1～5月に新規登録された企業は17万4000社を数え、足元で急増している。中国政府系メディアが25日付で伝えた。

　北京市でこのほど、「デジタルヒューマンの実用化と未来」をテーマとした第1回「中国数字人大会」が開催された。工業情報化部の責任者が出席し、「デジタルヒューマンの標準体系を確立し、その実用化と普及を加速させる」との方針を表明している。

　デジタルヒューマンは複数のデジタル技術を駆使して作成される。グラフィックレンダリング（コンピュータプログラムによる画像生成）や音声合成、深層学習などの最新技術が応用されている。

　関連企業114万4000社の分布を見ると、カルチャー・アニメやスポーツ、情報通信・ソフトウエアサービスに約6割が集中している。調査によると、中国のデジタルヒューマン産業のコア市場は2025年までに400億人民元（約8270億円）を超え、周辺産業も含めると6000億人民元を超えると予想されている。


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