【亜州ビジネス編集部】日本酒造組合中央会が7日発表したデータによると、国別の日本酒輸出額で中国は首位を維持している。2024年の中国向け輸出額は116億7762万円。ただ、前年比で6.3％減少した。景気減速などを背景に、現地の高級日本食レストランでの需要が低迷したほか、アウトバウンドの影響もあったと中央会は説明している。

　24年の日本酒輸出総額は前年比5.8％増の434億6870万円。輸出先国数は過去最高の80カ国に達した。うち中国が116億8000万円で、前年に続き1位。以下、米国が114億4189万円（前年比25.9％増）、香港が51億1676万円（15.1％減）、韓国が37億4962万円（29.1％増）、台湾が26億7014万円（0.3％減）と続く。1～3位が合計で全体の65％を占める規模だ。近年の輸出をけん引してきた中国、香港は景気減速などにより減少したが、米国ではレストランや現地小売店での取り扱いが増え、輸出額が増加した。

　一方、輸出量ベースでは、米国が8003キロリットル（前年比23.1％増）で首位。以下、中国が5323キロリットル（8.1％減）、韓国が4895キロリットル（16.8％増）、台湾が2889キロリットル（6.9％減）、香港が2015キロリットル（13.4％減）と続いた。


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