【亜州ビジネス編集部】山西省の製薬会社が各地の火葬場から病気以外の原因で死亡した20～60歳の遺体を買い取り、その骨を医療材料として転売していたことが明らかとなった。北京市の弁護士が7日、SNSで暴露したもの。21世紀経済報道など複数メディアが伝えた。
　弁護士によると、公安部刑事捜査局が山西、四川、広西などで捜査を進めており、既に70人余りが起訴された。購入された遺体は数千体に上り、取引額は3億人民元（約61億円）を超えるという。
　山西省太原市公安局が今年5月23日に作成した資料によると、同市の製薬会社、山西奥瑞生物材料公司は2015年1月～23年7月にかけて、四川、広西、山東で遺体を違法に購入。骨を取り出して加工し、骨移植の材料として病院に販売していた。同局が押収した人骨と半製品は18トン余りに上ったという。
　山西奥瑞生物材料公司の総経理は、出資や人員派遣などの手段を通じ、火葬場4カ所を経営上支配。火葬場の職員に指示し、粗雑なやり方で遺体を解体させた上で骨を持ち帰り、加工していた。火葬場4カ所が同社に提供した人骨は4000体分以上を数えるという。


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