【亜州ビジネス編集部】中国のインターネット利用者（網民）は、2024年末時点で11億833万人に上り、23年末の10億9225万人から1608万人増加した。インターネット普及率は1.1ポイント上昇の78.6％に拡大している。ただ、増加人数は23年通年の2481万人から35％減少している。中国インターネット情報センター（CNNIC）が発表した。

　インターネット利用者のうち携帯利用者は11億500万人に達し、23年末の10億9072万人から1403万人増加している。利用者全体に占める比率は99.7％で、23年の99.9％からやや低下した。また、利用者の内訳は、エリア別で都市部が7億9500万人で全体の71.8％、農村部は3億1300万人で28.2％。普及率はそれぞれ85.3％、67.4％となる。

　一方、ネットを利用していない“非網民”は24年末の時点で3億100万人を数えた。ネットを利用しない原因として、「パソコンやネットが分からない」という回答が3割程度を占める。また、非網民の生活に関する不便な点についての調査では、買い物が7.6％、診察や薬の購入が6.9％、家族や友人との連絡が6.5％などだった。

　工業情報化部によれば、24年の電気通信業務収入は3.2％増の1兆7400億人民元（約35兆8400億円）にとどまっている。伸びは21年の8.1％をピークに減速傾向で推移してきた。23年は6.2％増だった。固定インターネット・ブロードバンド接続業務収入は5.5％増の2763億人民元に伸び、電気通信業務収入に占める比率は23年の15.6％から15.9％に上昇した。

　また、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モバイルIoT、データセンターなどの新しい分野の業務収入は10.6％増の4348億人民元と2ケタ成長している。電気通信業務収入に占める比率は23年の21.6％から25.0％に上昇した。クラウド、ビッグデータ、モバイルIoTの業務収入はそれぞれ13.2％、69.2％、13.3％ずつ伸びている。

　


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