【亜州ビジネス編集部】重点鉄鋼企業の経営環境が改善している。中国鋼鉄工業協会（中鋼協）は4月29日、加盟重点企業の第1四半期営業実績を報告し、売上高が前年同期比6.61％減の合計1兆4360億人民元（約28兆1460億円）に低迷したものの、利益総額は108％増の215億8300万人民元に達したと発表した。営業コストの総額は、7.73％減の1兆3505億人民元に縮小したという。

　3月下旬の鋼材在庫は、前年同期比17.4％減の1523万トンに圧縮された。主要21都市の鋼材5品目在庫は、24.6％減の1036万トンに縮小している。製品1トン当たりのエネルギー消費量は0.52％減少した。生産1トン当たりの汚染物質平均排気量は、二酸化イオウで11.68％、粒子状物質（PM）で3.27％、窒素酸化物（NOx）で12.78％ずつ減少したという。

　国家統計局と海関総署（税関）のデータによると、今年第1四半期の粗鋼生産量は、中国全体で0.6％増の2億5900万トンに上った。鋼材の海外輸出量は、6.3％増の2743万トンに伸びている。


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