【亜州ビジネス編集部】中国の総合物流サービス大手、順豊HD（S.F.ホールディング：6936/HK）は27日、上海迪士尼楽園（上海ディズニーリゾート）との間で、数年にわたる戦略的提携関係を締結したと発表した。今回の提携により、順豊は上海ディズニーリゾートの公式宅配・物流サービスパートナーとなる。スマート物流ソリューションを活用して、急増する同リゾートの配送需要に対応する。これにより、来園者のショッピング体験やリゾート運営の効率化がさらに向上する見通しだ。複数の中国メディアが同日付で報じた。

　このほか、来場者は順豊が同リゾート向けに開発した「微信（WeChat）」内の公式ミニプログラム（小程序）を通じ、園内の指定店舗で購入した商品を配送できる。

　上海ディズニーリゾートとの提携について、順豊の徐本松・高級副総裁兼最高マーケティング責任者（CMO）は、「上海ディズニーリゾートとのさらなる協力シーンを模索し、“魔法のきらめき”を世界中の家庭に配送したい」とコメントした。

　浦東新区に位置する上海ディズニーリゾートは2016年6月に開業。23年には年間入場者数が1300万人を超えた。16年の開園以来で最多を更新している。

　順豊は23年の売上高ベースでアジア最大規模の総合物流サービス会社。世界第4位の規模だ。広東省深セン市を拠点に国内外の物流ビジネスを幅広く手がける。国内外で大規模な拠点を構築し、情報収集や市場開拓、配送、集荷のサービスネットワークを確立した。24年12月末時点で、206カ国・地域に配送網を擁し、航空機110機、貨物車20万台超を運営。アジア最大規模の空運・陸運能力を持つ。


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