【亜州ビジネス編集部】中国現地生産工場を通じたテスラ車の海外輸出が活発化している。米テスラ（TSLA/NASDAQ）の「上海ギガファクトリー」では、今年4月の輸出実績が約3万台に達した。過去1年の月次輸出台数で最多を更新している。中国新聞網などが14日に伝えた。

　上海ギガファクトリーは電動セダン「Model 3」と電動SUV「Model Y」を量産している。今年第1四半期には新型「Model Y」の生産に着手した。わずか6週間で旧型から新型の生産ラインに切り替え、1月10日から発売している（納車は3月から）。新型の投入を通じ、アジア太平洋地域からの受注は1日の過去最多を記録した。Model 3とModel Yを合わせ、今年第1四半期の上海ギガファクトリー出荷台数は17万2000台を超えている。

　中国製のテスラ車は、韓国でも2023年末から発売された。韓国のテスラ車登録台数は、24年に前年比で8割も増えている。資料によると、24年に韓国で最も売れた純電動車（BEV）はModel Y（1046台）だった。ヒョンデのアイオニック5が611台、キアのEV3が461台でこれに続いたという。

　ただ、中国販売は引き続き低調。中国の自動車業界団体、全国乗用車市場信息聯席会（乗聯会）によると、テスラのNEV卸売台数は今年4月に5万8459台だった。前年同月比で6％減少した計算となる。マイナス成長は7カ月連続だ。前月比では25.8％減と大幅に落ち込んでいる。


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