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  ニュース     2026/03/19 12:39 NEW!!

テンセント4Q調整後利益17%増、26年はAI投資倍増も(詳報) 無料記事

【亜州ビジネス編集部】インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は18日引け後、2025年第4四半期(10~12月)の業績を発表し、純利益が前年同期比14%増の582億6000万人民元(約1兆3495億円、希薄化後EPS:6.276人民元)に拡大したと報告した。特殊要因を除く調整後ベース(非IFRS)の純利益は17%増の646億9400万人民元。売上高は13%増の1943億7100万人民元に伸びた。

 売上高は5四半期連続で2ケタ成長を維持。ゲーム、広告の両事業が好調だった。ゲームを含む主力の付加価値サービス(VAS)部門の売上高は14%増の899億人民元。うち中国本土のゲーム収入が15%増の382億人民元に拡大し、2ケタの伸びを維持している。「三角洲行動」「無畏契約」シリーズなどで売上高が増加した。ほか海外ゲーム収入は32%増の211億人民元に拡大した。

 また、マーケティングサービス部門(旧オンライン広告部門)では、売上高が17%増の411億人民元に伸長。人工知能(AI)の活用による広告ターゲティング精度の向上、「微信(ウィーチャット)」エコシステム内のクローズドループ型マーケティング機能の拡充が奏功し、広告単価が上昇した。このほか、決済サービスやクラウドなどフィンテック・企業サービス部門の売上高は8%増の608億人民元に伸びている。

 全体の粗利益率は56%(↑3ポイント)に改善。自主開発ゲーム、「微信」内のショート動画・ライブ配信機能「視頻号(チャンネル)」など、利幅の厚い事業の売上貢献が拡大した。主要コストでは、販売費が26%増、研究開発費を含む管理費が16%増となった。

 12月通期ベースでは、売上高が前年比14%増の7517億6600万人民元、純利益が16%増の2248億4200万人民元(希薄化後EPS:24.153人民元)だった。調整後ベース純利益は17%増の2596億2600万人民元。期末配当は1株当たり5.30香港ドルで、前年の4.50香港ドルから18%の増配となる。

 各事業が基盤とするスマホ向けメッセージアプリ「微信」のユーザー数は引き続き増加。同アプリの月間アクティブユーザーは、25年末時点で前年同期比2%増の14億1800万人に達した。一方、IM(インスタント・メッセンジャー)「QQ」のスマホ月間アクティブユーザー数は3%減の5億800万人。

 一方、通期の設備投資は前年比3%増の791億9800万人民元と小幅な伸びにとどまった。第4四半期ベースでは46%減の196億3200万人民元。香港メディアの信報(19日付)によると、劉熾平・最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、25年はGPU(画像処理半導体)の供給制約などにより、設備投資が予算に届かなかったと説明。26年は条件が整えば設備投資を増やす意向で、AIや大規模言語モデル(LLM)への投資も少なくとも倍増させる方針としている。このため、自社株買いは適度に減らす可能性があるが、配当政策は維持する考えとした。


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