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  ニュース     2019/05/08 18:42

中国:新排ガス基準「国6」先行導入、16エリアで7月1日から 無料記事

 中国の次期自動車排ガス基準「国6」が複数エリアで年内に導入される。中国政府は全国を対象に「国6a」を2020年7月1日、さらに厳格な「国6b」を23年7月1日にそれぞれ適用するスケジュールを通知しているが、概算統計で16省・直轄市が19年7月1日からの繰り上げ導入を決定した。うち5エリアは「国6b」を適用。過渡期向けに設定された「国6a」を飛び越えて、厳格化基準を直接導入する。盖世汽車が7日付で伝えた。

 国務院によって18年7月に公布された「青空防衛戦3年行動計画(2018〜20年)」が繰り上げ導入の契機となっている。同計画では、19年7月1日から重点エリア、珠江デルタ、成都・重慶エリアを対象に「国6」を繰り上げ導入する方針が示された。これに呼応する形で、一部省・直轄市は「国6」導入スケジュールを練り直している。

 19年7月1日からの「国6b」適用を決めた地域は、北京、深セン、上海、天津、広東。うち北京は公共バスと環境衛生車のみを対象とし、その他車両は20年1月1日に適用する。深センはディーゼル車について、すでに18年11月1日に「国6b」を先行適用した。19年7月1日からはガソリン車も対象に加える運びという。

 このほか7月1日に「国6a」導入を予定する地域は、重慶、河北、河南、山東、山西、海南、安徽、陝西、四川、杭州、南京。うち海南省は18年11月、「国6」基準未達の軽型車両について、省内での販売、登録を全国に先駆けて禁止した。

 中国の環境保護当局は、16年に「国6」基準の導入スケジュールを発表。「国6」の適用対象は、「最大設計総重量3500kg以下の9人乗り以下乗用車と、9人乗り以上のバス(M2類)、最大設計総重量3500kg以下のトラック(N1類)」と定めた。

 「国5」と比較し、「国6a」は一酸化炭素の排出規制を30%厳格化している。さらに「国6b」は「国5」との比較で、排出規制を一酸化炭素で50%、窒素酸化物で42%ずつ高めた。中国では、18年1月から「国5」基準が全国適用されている。


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