半導体組立・検査で世界最大手の台湾企業グループが欧州の電子機器受託製造（EMS）2位を買収する。日月光投資HD（ASE：3711/TW、ASX/NYSE) は12日、傘下の環旭電子（601231/SH）を通じ、仏ヌイイ・プレザンスに本拠を構えるAsteelflashの経営権を掌握すると発表した。

　Asteelflash株100％近くを保有するFinanci re AFG S.A.S.の株式100％を約4億5000万米ドル（492億7000万円）で購入する。当局による許可を前提に、早ければ2020年第4四半期に関連手続きを終える計画だ。

　Asteelflashの保有する北アフリカ(チュニジア)、東欧(チェコ、ポーランド)、北米(メキシコ)の生産能力を活用する狙い。欧米エリア顧客の取り込みを目指す。Asteelflashの売上高は19年通年で10億米ドルに達する見通しだ。

　日月光投資は持ち株会社。傘下に日月光半導体製造股フン有限公司、セキ品精密工業股フン有限公司などを擁する。


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