通信機器で世界最大手の華為技術有限公司（Huawei）は、欧州初の現地工場をフランスに設置する方針だ。現地で500人の雇用を創出し、4Gと5Gの規格に対応する設備の生産に乗り出す計画。第1段階の投資額は2億ユーロ（約239億円）を想定している。同社の梁華・董事長が2月27日に語った内容として、騰訊科技などが伝えた。

　現地工場の整備を通じ、欧州の通信設備需要を取り込む狙い。フランスは5G通信網の構築で「早期段階」にある。スマート冷蔵庫、無人運転など各分野の市場が立ち上がるなか、高速通信を実現する5Gには巨大な商機が眠っているとの認識を強調した。

　華為が世界全体で獲得した5G商用契約は、足もとで91件にまで積み上がったという。欧州は47件、アジアは27件、その他エリアは17件を数えた。


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