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  ニュース     2019/12/18 18:59

香港:Xマスのホテル予約率3〜4割に低迷、客室料金も大幅低下 無料記事

 社会情勢の不安定化を背景とするインバウンド旅客の減少を受け、香港のホテル業界が大苦戦している。クリスマスは例年書き入れ時に当たるが、今年は一般ホテルで予約率30〜40%と低水準にとどまる状況だ。需要が低迷する中、客室料金も40〜45%の落ち込みを示している。複数メディアが18日、業界団体幹部の話として報じた。
 酒店業主聯会の李漢城・総幹事は地元メディアのインタビューに応じ、苦戦が続くホテル業界の現状を訴えた。香港全体の客室稼働率は11月の時点で60%程度だったが、宿泊客は主に中級ホテルに集中しており、4つ星・5つ星ホテルはビジネス客の減少でより大きな痛手を受けているという。中には客室稼働率が3割にとどまる高級ホテルもあった。
 李総幹事によれば、香港では今後もホテル建設が続き、向こう2年で1万室以上の客室が供給される見通し(既存の客室数は約8万室)。旅客が大幅に減少する中で、需給バランスのさらなる悪化が懸念される状況だ。ただ、現時点でコスト対策として人員削減に動くホテルは見られず、無給休暇の取得を促すなどの対策にとどまっているという。
 香港旅遊発展局の鼎一昨総幹事が17日明らかにした最新データによると、今年11月の香港インバウンド旅客数は前年同月比56%減の延べ256万人に縮小した。5カ月連続でマイナス成長が続き、減少率は10月の44%から一段と拡大している。重症急性呼吸器症候群(SARS)まん延の影響を受けた2003年初以来の落ち込みを示した。


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