中国の集積回路（IC）設計業が急成長を続けている。中国半導体協会・設計分会によれば、国内IC設計業の年産額は2019年通年で3000億人民元の大台を初めて突破。前年比19.7％増の3084億9000万人民元（約4兆8000億円）にまで膨らんだとみられるという。中国政府系メディアがこのほど伝えた。

　IC設計を手がける中国企業は、19年11月末時点で全国1780社を数える。前年同期と比較し、4.8％増加した。新興企業の発足が相次いでいる。従業員100人以下の小粒企業は合計1576社。中国IC設計業全体の88.5％を占めた。

　一方、業界大手のプレゼンスも高まっている。上位10社の販売額シェアは、19年に50.1％（1558億人民元）まで拡大した。10社合算シェアは18年比で9.9ポイントも上昇したという。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。