山東省青島市が「産業用IoT（IIoT)」を活用した都市発展を画策している。青島市政府はこのほど、「IIoT攻略に向けた3カ年計画案」を公布。5Gや人工知能（AI）など次世代技術の導入を通じ、工業生産やサービスの全体系をIIoT化する方針を打ち出した。

　IIoT基礎インフラ、5G基地局、AI基礎インフラ、データセンタなどを大規模に整備し、生産設備シェアリング、柔軟生産、サプライチェーン統合、多品種少量生産、スマートサービス活用などに乗り出す。「5G＋IIoT」や「AI＋IIoT」、「共通技術＋IIoT」などの新モデルを産業分野に持ち込む計画だ。

　まずIIoTプラットフォームの構築、産業資源の集約、IIoT関連コア事業の産業化を進める。2022年までに年産額1000億人民元規模の産業体系を整える予定だ。ハイエンドスマート装備、電子情報、スマートモジュール、エコ建材など年産規模100億人民元の産業も育成。スマート農業、紡織・アパレル、ヘルスケア、工業サービスプラットフォームなどの年産額を50億人民元規模に伸ばす意向だ。このほかキャンピングカー旅行、化学工業機械、スマート交通、教育、スマートシティ、越境物流にもIIoTを応用していく構想を掲げている。


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