香港地下鉄などを運営する香港鉄路（MTR：66/HK）は17日、クリスマスイブ（24日）と大みそか（31日）に例年通り地下鉄の終夜運転サービスを提供すると発表した。9月の中秋節では慣例を破って終夜運転を実施しなかったが、域内で抗議活動が落ち着きを見せる中、クリスマスイブと大みそかは例年通りのサービス提供を決めた格好だ。クリスマス〜新年シーズンに約700本増便し、利用者増加に備える考えを示している。現地メディアが伝えた。
　反政府デモが始まった6月以降、香港の地下鉄では抗議活動による運行停止、駅施設の破壊が相次いだ。10月の「覆面禁止法」制定後には、抗議活動が過激化する中で終日の運行停止を迫られた日も多かった。その後、同社は終電時間を前倒ししていたが、12月に入ってようやく通常運行を回復している。
　香港鉄路は地下鉄（観塘線、セン湾線、港島線、東湧線、将軍澳線、ディズニーランド線、九鉄線）のほか、機場快線（空港特急）やバスを運営。沿線で不動産事業も手がける。本土事業に注力。北京や深センなどで地下鉄の建設、運営に着手した。海外進出も加速。07年にロンドン地下鉄5路線、09年にストックホルム地下鉄、14年にシドニー地下鉄北西線などの運営権を相次いで取得している。


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