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  ニュース     2020/03/04 18:59

吉利グループの人工衛星プロジェクト、浙江省沿海部で着工 無料記事

 中国民間車メーカーの浙江吉利控股集団有限公司が宇宙ビジネスの立ち上げを急いでいる。浙江吉利のグループ企業は3日、「吉利衛星プロジェクト」を浙江省沿海部に位置する台州市で着工した。人工衛星の研究・開発、部品製造、モジュール組立、試験・制御センター、クラウド・ビッグデータ施設などを構築する。毎日経済新聞などが3日付で伝えた。
 用途に応じ、複数種類の人工衛星を生産する。新鋭の自動車製造技術を活用し、人工衛星のスマート製造拠点とする計画。2020年内に第1弾の自社開発衛星2基を打ち上げ、地球周回の低軌道(地上200〜2000km)に投入する構想だ。
 傘下企業の杭州邁捷投資有限公司を通じ、浙江吉利はプロジェクト推進母体の浙江時空道宇科技有限公司に70%出資している。残り30%は寧波星鏈企業管理合夥企業の出資を迎え入れた。
 浙江吉利控股は1997年に自動車事業に新規参入。傘下に香港上場の吉利汽車(175/HK)を擁する。近年は海外市場の開拓に向け、積極的に買収を実施。10年8月には、米フォード・モーターから乗用車大手ボルボ・カーを18億米ドルで買収した。13年には「ロンドンタクシー」で有名な英ロンドン・タクシー・カンパニーも傘下に収めている。17年9月、マレーシア同業プロトンへの出資を完了。同年12月、トラックメーカー大手ボルボなどを擁するABボルボの株式8%を取得すると発表した。


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