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  ニュース     2020/03/04 18:59

中国:EMS最大手の富士康、3月末に鄭州工場フル稼働へ 無料記事

 EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の富士康科技集団(Foxconn)は3日、生産活動の正常化スケジュールについて、「3月末」に目標設定する方針を示した。足元で生産能力の利用率は約50%で推移しているものの、製造請負契約を履行するために稼働率を100%にまで引き上げていく予定という。騰訊科技などが伝えた。
河南省鄭州市の大型工場では、新型肺炎の影響を考慮して再操業の日程を当初予定の2月3日から1週間後の10日に先送りした経緯がある。従業員数千人を対象に、厳格な隔離措置を実行した。同工場は、米アップル「iPhone」の受託製造を主に手掛けている。
 年間の業績見通しにも言及し、「どれほどの影響が出るか、いまのところ予想できない」とコメントするにとどめた。労働力の確保難、交通輸送網の不安定化などが起きているためという。
 鄭州の「iPhone」組立工場は中国で最大規模。94本に上る生産ラインを擁し、日産能力を最大50万台に増強した。2014〜15年の生産ピーク時には、35万人の工場労働者数を雇用したという。
 すでに売上高の予想を下方修正。富士康親会社の台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)は、グループ本体の増収率見通しを修正。2020年の増収率について、「3〜5%」(1月22日予想)から「1〜3%」(2月5日予想)に引き下げた。さらに3月3日、第1四半期は15%減収に落ち込むとの見通しを明らかにしている。


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