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  ニュース     2020/02/13 18:59

中国:ネット出前サービスで「無接触配達」拡大、注文個数全体の8割超 無料記事

 新型コロナウイルス肺炎の感染を警戒し、中国のインターネット出前サービスが「無接触型」に進化を遂げている。美団外売が12日に発表した「無接触配送報告」によれば、指定場所まで外食を届けるだけの無接触配達は、このところ需要が急増。1月26日から2月8日にかけたデータでは、注文個数全体の80%以上が無接触配送を選好した。無接触配送サービスを選ぶ比率は、ユーザー全体の66%を占めている。

 無接触配送サービスの利用比率は、エリア別で武漢市(湖北省)、揚州市(江蘇省)、済南市(山東省)、南京市(江蘇省)、ハルビン市(黒竜江省)の順に多い。無接触配送サービスの利用は、特に複数注文で目立って増えている。通常時と比較した注文数は、2食分以上で31.7%、5食分以上で73.2%の増加率を記録した。多人数分の注文が多いエリアは、アモイ市(福建省)、江門市(広東省)、広州市(広東省)、ウルムチ市(新疆ウイグル自治区)、杭州市(浙江省)の順。

 新型肺炎の流行は、消費者の購買スタイルに変化を与えている。ネットスーパーマーケットの配達サービスでも、「無接触型」が選択されるようになった。「トレーサビリティ」(履歴管理)システムを用いた食品安全情報の可視化も進んでいる。美団閃購のデータによれば、1月26日から2月8日にかけたネットスーパーの注文は、米、麺類、食用油、調味料、青果、スナック菓子などの販売額が前年同時期比で5倍を記録。注文数量の上位には、マスク、消毒液、砂糖橘(四季橘)、カットフルーツ、ジャガイモ、ネギ、バナナ、豚肉、鶏卵が並んだ。



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