【亜州ビジネス編集部】中国で25日、「網絡直播営銷管理弁法（オンライン・ライブストリーミング販売管理弁法：試行）」が施行された。同弁法は国家互聯網信息弁公室（国家インターネット情報弁公室：CAC）が4月に発表したもので、急成長するライブコマース市場の規範化を目的とする。中国のオンライン通販各社が毎年6月に実施する一大セール「618」商戦で、さっそく同弁法が適用される形だ。

　同弁法では、ライブコマースを運営するプラットフォーム企業に対し、情報の安全管理、営業行為の規範化、未成年者の保護、消費者の権利保護、個人情報の保護などを要求。また、ライブコマースの販売者・運営者は16歳以上であること、16歳以上・18歳未満の未成年者については、保護者の同意を得る必要があるなどと定めている。

　中国コンサルティング会社の艾媒諮詢（iiMedia Research）が今年2月に発表したリポートによると、国内ライブコマース市場の規模は2020年に9610億人民元（約16兆3500億円）に達し、前年比で121.5％増と急拡大した。21年には2兆人民元まで膨らむとの予想も一部で出ている。

　「618商戦」とは、京東集団（JDドットコム：9618/HK）が創業記念セールとして2010年に開始したもの。現在では11月11日の「シングルデー」と並び、オンライン通販の一大商戦日となっている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。