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  ニュース     2021/05/06 19:01

中国:1〜3月粗鋼生産19.1%増、鋼材増産率は22.5%で推移 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】今年3月の粗鋼生産量は、前年同期比19.1%増の9402万トンに達した。伸び率は1〜2月の12.9%から加速している。1月からの累積では15.6%拡大した。国家統計局が発表したもので、2020年3月は1.7%減、1〜3月では1.2%増で推移していた。
 3月の鋼材の生産量は、20.9%増の1億1987万トンに上る。伸びは1〜2月の23.6%から鈍化したものの、1〜3月累計では22.5%増と大幅に拡大した。20年3月は0.1%減、1〜3月では1.6%減だった。
 鉄鋼の在庫は減少している。20都市の鋼材5大品目の社会在庫は、3月下旬時点で1621万トン。2月下旬の1695万トンから減少し、20年3月下旬の1906万トンより285万トン縮小している。
 中国鋼鉄工業協会がまとめた3月のCSPI国内鋼材総合価格指数は、前月比3.75%高の136.28に達し、2カ月連続で上昇した。8大主要鋼材はいずれも上昇している。特に角鋼などの上昇率が大きかった。一方、原材料、燃料価格は下落した品目が多い。3月のトン当たり輸入鉄鉱石価格は163.60米ドル(約1万7870円)に低迷し、2月から5.84%下落している。
 中物連鋼鉄物流専業委員会が発表した4月の鉄鋼産業のPMIは45.4で、3月から2.5ポイント低下した。生産指数が3月から4.3ポイント低下して47.0と節目50を下回り、新規受注指数は3月から2.7ポイント低下の44.4に落ちた。鉄鋼製品への輸出関税引き上げ、原材料価格の上昇を通じ、生産の低下は当面続く可能性がある。



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