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  ニュース     2021/06/18 19:00

世界競争力で香港5→7位に低下、中国は20→16位に上昇 無料記事

 スイスを拠点とする私立ビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)が17日発表した2021年版の世界競争力ランキングで、香港は前年の5位から7位にランクダウンした。ランク低下は4年連続。一方、中国本土は20→16位に上昇している。

 同ランキングは64カ国・地域を対象に、「経済状況」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4項目を評価したもの。これら4項目における香港のランキングは、「政府の効率性」で5年連続の首位となったものの、残りはいずれもランクダウンした。「経済状況」は28→30位、「ビジネスの効率性」は2→3位、「インフラ」は14→16位となっている。

 香港のランクダウンについて、IMDは国際投資の減少、物価の下落、雇用環境の悪化を要因として列挙している。ただ、1→5位に転落したシンガポールと合わせて、競争力はやや低下しているものの、「国際金融センター」としての存在感は依然として大きいと指摘した。

 なお、ランキング首位はスイス(前年3位)。以下、2位はスウェーデン(同6位)、3位はデンマーク(同2位)、4位はオランダ(同4位)、5位はシンガポール(同1位)、6位はノルウェー(同7位)、7位は香港(同5位)、8位は台湾(同11位)、9位はアラブ首長国連邦(同9位)、10位は米国(同10位)だった。うち台湾は2013年以来の高ランキングとなっている。日本は31位(同34位)に上昇した。

 同ランキングはIMDが1989年以降、毎年発表しているもの。ランキングの上位に入った国・地域は、「企業の活動を支援する環境が整備されている程度が高いこと」を意味する。


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