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  ニュース     2021/04/12 19:00

世界PC出荷は1〜3月期に55%増、レノボ首位キープ=IDC 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】米調査会社IDCは9日、2021年第1四半期(1〜3月)の世界パソコン(PC:デスクトップ、ノート、ワークステーション含む)出荷台数が前年同期比55.2%増の8398万1000台に拡大したとの速報値を発表した。比較対象となる前年同期の実績が低かった反動に加え、新型コロナウイルス流行をきっかけとしたテレワークやオンライン学習の普及がPC需要を牽引している。部品や物流のひっ迫などにより、平均販売価格も上昇した。

 メーカー別で見ると、聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が3四半期連続で世界トップ。同社の出荷数は前年同期比59.1%増の2040万1000台(世界シェア24.3%)に達し、全体を上回る伸びを示している。2位以下は順に、HPが64.1%増の1923万7000台(同22.9%)、デルが23.4%増の1294万6000台(同15.4%)、アップルが111.5%増の669万2000台(同8.0%)、台湾宏碁(エイサー)が73.5%増の583万7000台(同7.0%)。上位5社の順位は、前四半期から変化していない。

 レノボは世界シェア約2割でトップクラス。積極的な投資で事業規模を拡大してきた。05年5月、米IBMのPC事業を17億5000万米ドルで買収。「Think Pad」を含むPC部門を継承している。11年7月には、日本国内のPC事業をNECと統合。さらに17年11月、富士通のPC事業に出資すると発表している。スマホなどへ事業領域を拡大する「PCプラス」戦略を推進。その一環として14年10月、米IBMの低価格サーバー事業、携帯端末の米モトローラ・モビリティを買収した。


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