【亜州ビジネス編集部】6月の国内携帯電話出荷は、中国全体で前年同月比10.4％減の合計2566万4000台に停滞している。第1四半期が好調だった反動と部品供給ひっ迫などによって3カ月連続で減少したものの、マイナス成長率は5月の32.0％からは縮小した。1月からの累計では13.7％増の1億7400万台とプラス成長を保っている。工業和信息化部（工業情報化部）傘下シンクタンクの中国情報通信研究院（CAICT）が報告した。
　6月の5G端末国内出荷は、前年同期比13.0％増の1979万1000台に拡大し、伸びは5月の7.0％からさらに高まっている。出荷台数に占める割合は5月に72.9％まで低下したが、6月は77.1％まで4.1ポイント回復した。1月からの累積の出荷台数は、100.9％増の1億2800万台と急成長が続いている。
　工業情報化部によると、6月末の携帯通信キャリア3社の携帯電話契約者数は16億1392万件に達し、1月からの年初来累計で1985万件増加した。また、1〜6月の携帯電話総通話時間は、3.5％増の1兆1100億分だった。
　携帯各社が発表した6月末の5Gユーザー（パッケージカスタマー）増加数は、中国移動(チャイナ・モバイル：941/HK)が2875万件、中国電信(チャイナ・テレコム：728/HK)が666万件、件中国聯通（チャイナ・ユニコム：762/HK）が724万件で推移している。
　同部によると、2021年6月末の基地局数は全国948万カ所に積み上がり、20年12月から17万カ所、2021年3月から13万カ所ずつ増加した。うち4G基地局数は584万カ所、全体に占める割合は61.6％で、3月の62.3％から低下している。一方、5G基地局数は96万1000カ所に拡大した。21年上期に19万カ所が新設されている。


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