【亜州ビジネス編集部】天津市衛生健康委員会の韓金艶・副主任は11日、今回の流行の波で同日正午までに、新型コロナウイルス感染者が累計97人に上ったと報告した。うち発症者が49人、無症状感染者が15人。ほか33人がPCR検査で陽性とされ、専門家の診断を待っている。毎日経済新聞など複数メディアが伝えた。
　居住地別に見ると、津南区が90人、西青区が3人、河西区が3人、浜海新区が1人。天津市では、全住民約1400万人を対象としたPCR検査が9日から始まり、11日までに約1191万人から検体を採取した。
　現地では、食品や日用品の買い占めが起きているもよう。住民がスーパーマーケットなどに殺到し、野菜や鶏卵、豚肉などが品切れになったという。市政府は緊急対策を発動し、卸売市場やスーパーなどに対して食品の大量仕入れを指示した。
　天津市商務局によると、市内のスーパーや市場の入荷量は、平時の1.6〜2倍に拡大している。野菜の在庫は平時の2日分から3〜4日分に、コメ・小麦粉・食用油の在庫は平時の20日分から30日分に増えているという。


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