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  ニュース     2022/01/20 18:00

中国:指標金利「LPR」引き下げ、5年物は1年9カ月ぶり 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を3.80→3.70%に0.10ポイント引き下げた。引き下げは2カ月連続。住宅ローン金利の指標となる5年物LPRについても4.65→4.60%に0.05ポイント引き下げられた。5年物の引き下げは2020年4月以来、1年9カ月ぶりとなる。
 新型コロナウイルスの感染拡大で減速が懸念される景気の下支えを図る狙い。人民銀はこれに先立つ17日、金融政策ツールの「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じ、計7000億人民元(約12兆6200億円)を市場に供給。期限は1年で、金利は2.95→2.85%に0.10ポイント引き下げた。MLF金利の引き下げは2020年4月以来、1年9カ月ぶりだった。
 LPRは人民銀が2019年8月から公表を開始(毎月20日に発表、休日の場合は翌営業日)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。うち1年物LPRは「実質的な政策金利」とも呼ばれ、制度の見直し以降、今回も合わせて計7回引き下げられている。
 なお、人民銀は今回分からLPRの発表時刻を変更。現地時間の午前9時30分から、午前9時15分(日本時間午前10時15分)へと15分前倒しした。金融市場の取引時間との連動性を考慮したものと説明している。


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