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  ニュース     2022/05/25 18:00

中国:KFCポケモン玩具の人気沸騰、転売や“代理食”も 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】ファストフードのKFCが展開しているキッズミールセットの付属玩具で、日本の「ポケットモンスター」キャラクターが思わぬ大人気を博した。品切れや高値転売、代理で購入し、食品を食べて玩具を引き渡す「代理食」まで出現する騒動にまで発展している。毎日経済新聞が24日付で伝えた。
 このセットメニューは、6月1日の「国際子供の日」に合わせて展開されているキャンペーン。価格は69〜115人民元(約1310〜2190円)のうち4段階あり、どれもおまけ玩具3種類のうち1種類がもらえる仕組み。主役級キャラクター「ピカチュウ」2種類のほか、あひるポケモン「コダック」が1種類だ。
 このうちコダックの玩具は、音楽を流しながらダンスをする姿が「かわいい」「萌える」などと一躍人気化した。中古品取引サイトでは、100〜500人民元で出品されており、元の最低セット価格69人民元からは最大約7倍の値がつくほどに高騰。あまりの人気に客が殺到し、個数限定販売にする店舗まで出てくるほどだ。「手に入らない」と嘆く声も無数に上がっている。
 また、セットメニュー食品のみを食し、玩具を他人に郵送する“代理食”のバイトも出現した。一部ではセットメニューよりも高い代金を要求するケースも報告されている。KFCの玩具では過去にも同様の事態が生じ、消費者協会が名指しで批判した例もある。
 調査会社の盤古智庫は、「SNS上で貨幣のような作用があるといっても所詮、企業の販促プレミアムにすぎない。消費者は理性を保ち、本当に必要かを見極めるべき」と過熱する消費者に呼びかけている。
 中国での「ポケットモンスター」展開は、少なくとも2002年に任天堂(7974/東証プライム)が進出し、キャラクター名を商標登録した。コダックの中文名「可達鴨」も、すでに商標権を得ている。


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