【亜州ビジネス編集部】中国の自動車保有は世界最多を独走し、年内に3億台の大台を超えそうだ。すでに今年9月末時点で全国2億9700万台に達している。自動車大国の地位が一段と強化される見込みだ。2021〜25年にかけた第14次5カ年計画期間全体では、年率平均4％の伸びが期待される。20日の「新エネルギー自動車（NEV）産業発展フォーラム」で報告された。

　新車販売の構造にも言及し、NEVの比率が急ピッチに高まっていると指摘。一部地域のコロナ感染再拡大、車載半導体チップの不足など、世界の自動車業界は複数の逆風に直面したにもかかわらず、中国では市場の拡大が鮮明化したと評価。世界最先端の自動車技術が中国に集積されるようになったと総括した。

　安徽省政府が主催した「2021世界製造業大会」は、安徽省合肥市で11月19〜22日に開催。このイベントの一環でNEV産業発展フォーラムが開かれた。

　公安部交通管理局によると、中国のNEV保有台数は、9月末時点で概算678万台に積み上がっている。自動車全体の2.28％を占めた。NEVのうち純電気自動車は552万台（81.53％）に拡大している。

　今年1〜9月にかけたNEVの新規登録は、前年同期比で178.49％（119万9000台）増の187万1000台を数える。うち7〜9月は154.71％（46万6000台）増の76万7000台に積み上がった。

　機動車（動力付き車両）の保有は全国3億9000万台。うち自動車は2億9700万台を数える。運転免許の保有は4億7600万人で、うち自動車は4億3900万人に伸びた。自動車保有が100万台を超えた都市は、前年同期比で7カ所増えて76カ所を数える。全国最多の北京市は600万台を上回った。500万台超は成都市、重慶市、400万台超は蘇州市、上海市、鄭州市、西安市などとなっている。


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