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  ニュース     2021/11/12 18:00

アリババ「独身の日」セール、取引額9.6兆円と過去最高 無料記事

 電子商取引(Eコマース)の中国最大手、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)の恒例セール「シングルデー(独身の日、双11)」が11日に終了した。同社は12日、旗艦通販サイト「天猫(Tモール)」における1〜11日の累計商品取扱高(GMV)が5403億人民元(約9兆6000億円)に達したと発表。同じく11日間となった昨年の実績(4982億人民元)を8.5%上回り、過去最大を記録している。界面新聞など複数メディアが伝えた。

 「天猫」が2009年にスタートした「シングルデー」セールは今年で13回目。19年までは販売期間が11日当日のみだったが、昨年から延長されている。今年のセールには、過去最多となる29万ブランドが参加した。1日から11日午前0時45分までの間に、382ブランドの取引額が1億人民元を突破。これらブランドには、華為技術(ファーウェイ)など国内ブランドのほか、アップル、ロレアルなど海外ブランドが含まれている。

 また同社によると、商品を購入した消費者のうち、45%以上が「90後(1990年代生まれ)」または「00後(2000年代生まれ)」だった。うち「00後」の消費者は前年比で25%増加している。このほか、2万9000以上の海外ブランドがセールに参加。越境ECプラットフォーム「天猫国際(Tモール・グローバル)」で130万以上の新商品を発売した。海外ブランドのうち、2800以上のブランドが初参加している。

 貧富の格差を是正する「共同富裕」を中国当局が掲げ、インターネット企業に対する締め付けを強化する中、今年の「シングルデー」セールは例年のようなお祭りムードから大幅なトーンダウンが見られた。アリババの「天猫」でも、恒例だった取扱額の速報が実施されていない。


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