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  ニュース     2021/12/17 18:00

中国:車ディーラー11月在庫係数1.35、前年同期比で0.37pt改善 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標に落ち着きがみられている。2021年11月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は全国1.35(販売1.35カ月分相当)で推移。前月(1.29)比で0.06ポイント上昇(=悪化)したものの、前年同月(1.72)比では0.37ポイント低下した。警戒水準の1.50を6カ月連続で下回っている。中国汽車業界流通協会の産業協調部がこのほど報告した。

 新車購入需要の高まり、車載半導体チップ不足問題の改善を踏まえ、各ディーラーは在庫の仕入れを強化している。今年は自動車製品の価格高止まり、納期延長がみられた。ただ、中国で散発する新型コロナウイルス感染の再拡大が重し。市場の回復はやや遅延しているという。

 ブランド形態別の在庫係数は、高級車・輸入ブランドが1.07(前月比↑0.08ポイント)、合資ブランドが1.37(↑0.06ポイント)、自主ブランドが1.49(↑0.02ポイント)にそろって上昇した。

 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。


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