【亜州ビジネス編集部】北京市政府は25日に開いた新型コロナウイルス感染対策の記者会見で、同市朝陽区以外の東城、西城、海淀など11区で全住民を対象として30日までに、計3回のPCR検査を実施すると発表した。検査が行われる11区の住民に対し、検査結果が出るまで、人との接触を避けるよう要請。企業・団体に対しては、リモート勤務の拡大や時差通勤などを求めている。京報網が伝えた。

　北京市では、変異株「オミクロン株」の感染者が相次ぎ確認されている。市当局は会見で、「ゼロコロナ」達成の目標堅持を強調した上で、朝陽区で住民全員の検査を行なったところ、封鎖管理の範囲外では全員が陰性だったと公表。26日から検査の範囲を11区に拡大する方針を示した。　

　一方で市当局は、食料品の卸売市場や大型スーパーマーケット、生鮮食品のオンライン販売プラットフォーマーに対し、供給量の拡大や営業・配達時間の延長を求めた。

　北京市で22〜25日に確認された新型コロナ感染者は70人で、うち朝陽区が46人を占めた。ほか房山区が10人、順義区が6人などとなっている。


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