【亜州ビジネス編集部】中国でソーシャルメディアプラットフォームの広告収入が急拡大している。調査会社の灼識諮詢（China Insights Consultancy）によると、2020年の同収入は1386億人民元（約2兆4700億円）に達し、16年の83億人民元から約17倍に拡大した。5年間の平均成長率は年率102.2％を記録。オンライン広告収入のうち、ソーシャルメディア広告収入が占める比率は16年の2.9％から20年には18.2％（↑15.3ポイント）へと拡大している。

　「中国版ツイッター」と称される短文投稿サイト運営の微博（ウェイボー：9898/HK）が、香港IPO（新規株式公開）に向けた目論見書に灼識諮詢のリポートを掲載している。同リポートによると、中国のソーシャルメディア広告収入は21年に1926億人民元となり、前年比で39.0％増加する見込みだ。その後も右肩上がりの成長が続き、25年には4807億人民元まで膨らむとの予測。20〜25年の平均成長率は年率28.2％と試算されている。

　中国のネットユーザーは10億人近くに達し、世界最大の規模を誇る。市場は拡大を続けているが、プレイヤーも多いため、シェア争いが激化している。


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