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  ニュース     2022/07/28 18:00

中国:空飛ぶクルマ小鵬「旅航者X2」、消費品博覧会で注目集める 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】26日に一般公開がスタートした「第2回・中国国際消費品博覧会(Hainan Expo)」では、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が出展した“空飛ぶクルマ”の周辺に参観者が押し寄せた。同社は今回、2人乗り有人ドローンの第5代モデル「旅航者X2」を持ち込んでいる。証券日報が28日付で伝えた。

 2024年の量産開始を目指し、小鵬汽車は「電動垂直離着陸機(eVTOL)」開発をさらに推進すると宣言している。道路と空中を移動できる設計を導入すると予告した。

 小鵬などが開発中の都市空中輸送交通システムは、専門家の間で「UAM(Urban Air Mobility)」と呼ばれている。小鵬は20年に初号機「旅航者T1」を公開した。超低空ながら飛行できる。

 このほか中国では、広州億航智能技術(EHang、EH/NASDAQ)や浙江吉利控股集団(吉利汽車:175/HKの親会社)がUAM分野に相次ぎ進出した。億航智能は中国で最も速く開発に着手し、試験飛行を繰り返している。17年の米テラフジア買収を通じ、浙江吉利もUAM開発に注力中だ。3時間以上の飛行を実現している。

 ただ、いずれのUAM事業も経営は芳しくない。業界を代表する億航智能でさえ、21年の通期業績は売上高が前年同期比68.46%減の5680万7000人民元(約11億7600万円)に低迷した。3億1400万人民元の純損失を計上している。「EH216」シリーズのUAM販売は、年間で30台にとどまった。


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