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  ニュース     2023/05/09 15:56

世界NEV販売市場で中国勢快走、1・3・5位に食い込む 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】世界の新エネルギー自動車(NEV)市場で中国勢のプレゼンスが増大している。NEV販売上位10社のうち、中国企業は首位、3位、5位に食い込んだ。比亜迪(BYD:1211/HK)、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)、浙江吉利控股集団(吉利汽車HD:175/HKの親会社)の躍進が目立っている。市場調査会社のSNEリサーチが3日発表した内容として、21世紀経済報道などが伝えた。

 世界全体で新規登録されたNEVは、今年第1四半期に前年同期比30.2%増の270万2000台に拡大している。車載電池の搭載量も38.6%増の133GWh(1億3300万kWh)に伸びた。

 一方、NEVの新規登録数は、BYDが前年同期比97.0%増の56万6000台に達し、世界市場シェアが2022年第1四半期の13.8%から23年第1四半期の21.0%に上昇したという。

 2位のテスラは36.4%増の42万3000台。市場シェアは14.9→15.6%に上昇した。3位のSAICは13.1%増の19万6000台、市場シェアを8.4→7.3%に落としている。4位のフォルクスワーゲン(VW)は17.4%増の17万8000台、市場シェアは7.3→6.6%に変動した。5位の浙江吉利控股集団(Geely)は40.6%増の15万5000台、市場シェアを5.3→5.7%に高めたという。

 今年第1四半期の業績は、BYDの純利益が販売拡大を追い風に前年同期比410.9%増の41億3006万人民元(約809億円)に伸びた。半面、販売2位のテスラは純利益25億1000万米ドル(約3389億円)。NEV業界の利益トップを確保したものの、24%の減益を強いられている。NEV製品の値下げなどが影響したためだ。


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