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  ニュース     2023/04/03 12:11

中国辺境で往来活発化、コロナ規制緩和で貿易など急拡大 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】辺境地に位置する中国の各口岸(通関ポイント)で人や貨物の往来が急回復している。雲南省瑞麗市の「エン町口岸」では、今年第1四半期の統計で人が延べ8万7000人、車両が6万7000台、貨物が84万9000トンずつ通過した。車両の通行は、前年同期比569%の伸びを記録。貨物の貿易総額は28億5600万人民元(約554億円)を超えている。中国新聞網が2日に伝えた。
 コロナの行動規制が大幅緩和されて以後、同通関地でも旅客や物資の移動が活発化している。中国側の主な輸出品目は、雑貨、ホイールローダー、ダンプカー、電気製品、建材、自動二輪車部品、生鮮食品など。一方、主な輸入品目は、カニやウナギ、綿花、スイカ、甘蔗などとなっている。
 貿易企業の利便性向上を図り、ミャンマーに通じるエン町口岸には検査指導員18人を配置した。重要貨物を対象とする申告不要通路「緑色通道」、人員往来を迅速化する通路「快捷通道」などを設けている。全体の検査時間は3割近く短縮化された。
 一方、ベトナムに通じる「河口口岸」(雲南省紅河ハニ族イ族自治州・河口ヤオ族自治県)でも、第1四半期の旅客往来数が前年同期比79.8%増の延べ5万3000人、車両が49.6%増の4万2000台、貨物が66.2%増の61万トンに達した。昆明〜ハノイ〜ハイフォンを結ぶ国際経済回廊が形成されている。
 中国側の主な輸出品目は、青果、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、エレクトロニクス設備など。主な輸入品目は、ベニヤ板やキャッサバチップス、ドラゴンフルーツ、パラミツなどとなっている。過去と比較し、貨物の通関時間は6割以上短縮化された。


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