【亜州ビジネス編集部】米国に拠点を置くネットメディア「中国数字時代」は24日、中国の警察を統括する公安部が全国の幹部を動員し、海外のインターネット世論誘導を目的とした集中活動を行っていたことを報じた。期間は今年3月27日から1カ月間。中国数字時代はまた、集中活動に関する公安部の内部文書を入手したとして公開した。文書には、活動に参加した警察官32人の名簿が添付されている。

　台湾メディアの中央通信社によると、内部文書では集中活動の目的について、海外のネットユーザーと戦って世論を誘導し、ネットワーク上の政治的な安全を維持するためと説明されている。

　公安部は流出した警察官の実名などについて、投稿の削除を進めている。中国数字時代がネット上の情報と突き合わせたところ、少なくとも11人が各地の「ネット警察官」と一致しており、内部文書は本物の可能性が高いという。


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