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  ニュース     2022/09/21 18:00

中国:ラサのコロナ封鎖1カ月、住民から支援求める声 無料記事

 米紙ニューヨーク・タイムズの報道(19日付)によると、チベット自治区のラサでは、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が1カ月を超え、生活苦から支援を求める声が上がり始めた。ラサでは8月8日に感染者が確認された後、一部でロックダウンが始まり、その後全市に拡大。新疆ウイグル自治区北西部の伊寧市でも、8月初旬からロックダウンが続いている。
 ラサは人口約90万人で70%がチベット族。チベットは日常的に中国政府の抑圧を受けているため、住民は通常声を上げないが、ロックダウンにより状況が絶望的となり、救援を求め始めたと同紙は報じている。
 インターネット上の投稿によれば、ラサの一部住民は家族とともに建築中マンションの一室に隔離され、PCR検査で陰性となったが、隔離を解除されなかった。その間、同じ部屋に陽性者の男性1人が送り込まれた。いずれも少数民族の回族だという。
 漢族の住民の1人は、ルームメイトら5人と隔離され、全員が陰性だったが、建築中マンションを転用した隔離施設に送られた。トイレの床が水浸しであるなど環境は劣悪で、食事も十分に与えられなかった。
 伊寧市の住民からも、自宅マンションが鎖で封鎖されたなどの声が上がっている。食品の配給も十分でなく、栄養不足で子どもの抵抗力が低下し、発熱しやすくなったなどと訴えている。


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